築60年の建物の補修

沖縄の古い建物は、海砂を使用している。最初から塩化物イオンの濃度が高い、洗っていない海砂は中性化が早く進み劣化と直結する。又、コンクリートの密度が薄いので経年で表面が荒れている。建て替えることが安心ではあるが創立者の思いを残す為補修工事となる。中性化したコンクリートの復元は、まず鉄筋の状態と鉄筋の保護から入る。鉄筋の状態は思いのほか錆が少なく防錆とアンカーで補強。通常コンクリート改質剤を浸透させるとアルカリ性へ回復していくが、セメント成分に反応させるために超微粒子セメントを塗布。梁の爆裂などグラウト系セメント使用。

補修工事

コンクリートの内面を強化し(空隙充填)表面被覆で防水性を高めると建物の寿命は延びる。外装は水性塗料です。

屋上スラブは建物にできるだけ負担の少ない超微粒子微粒子セメント主に下地を調整する。凸凹が多く一部樹脂セメントを数回に分けて勾配をつける。

施工前

写真は、仕上げの浸透性防水材で保護。中性化とは炭酸ガス(大気中の二酸化炭素)がコンクリートの成分と反応しphを低下させる現象。経年劣化と伴い進行します。コンクリートの表面が中性化すると、藻やカビが繁殖し劣化の進行が早まります。浸透性剤はそれらの劣化現象からコンクリートを保護します。

表面被覆工法仕上げ